【あつた蓬莱軒】創業150年、老舗うなぎ料理店の名物“ひつまぶし”を食す

美味しいひつまぶしを作るために徹底している4つのポイントがある。

1つ目は素材であるうなぎ。安心安全なのはもちろんだが、活きが良くて良質なうなぎを厳選して仕入れている。

2つ目は、焼き上げるための備長炭。最高級のものを使用することで、安定した火力で香ばしくふっくらと焼き上げることができる。

3つ目は、秘伝のタレ。創業時代から代々継ぎ足し続けてきた150年分の旨味が溶け込んだタレを使用。創業者の家系にのみ、なんと口頭で伝えられて受け継がれているそうです。

最後は、職人の匠とも言える技。新鮮なうちに数秒たらずでさばかれるうなぎ。その身と皮の間に素人には真似できない職人の感覚で串を打っていきます。そこから温度・湿度などにこだわった備長炭で香ばしく仕上げる焼きの技。職人技なくしてこの味は完成しないのです。

栃の木をくりぬいたおひつで一人前ずつおさめられたひつまぶしが届いたら、一善目はそのままうなぎの味を堪能します。新鮮で素朴なうなぎと秘伝のタレをシンプルにいただきます。

そして二膳目はわさび・海苔・ネギなどの薬味を添えて召し上がりください。薬味の種類や量で味が変わりますよ。お吸い物や香の物もはさみながら、いろんな組み合わせを試してください。

三膳目は出汁をかけてお茶漬けにします。うなぎとご飯をまぶすだけでは飽き足らずお茶漬けにしてみたら、これまた好評で今日に至っています。他に似た食べ方のないひつまぶしならではの味わいかたです。

三種の作法でいただいたら、最後はご自由に。もう一巡してみたり、一番好みの食べ方でお召し上がりください。その時の気分や年齢によっても好みが変わるかもしれませんね。何度食べても飽きの来ないユニークかつ伝統的な食べ方を是非試してみて。